セラピスト定期勉強会「褥瘡とリハビリ」〜リハビリ職の関わり方〜
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
尼崎市塚口町にある医療法人社団 亀井整形外科医院の吉岡(ファーストリハ所属)です。
今回は、院内で定期的に行っているセラピスト勉強会についてご紹介します。
◎研修の目的
・褥瘡に対する理解を深める。
・褥瘡のリスク管理をしながらリハビリができる。
・褥瘡がある方への適切な対策を実践・指導できる。
◎内容
褥瘡とは、皮膚の同じ部位に長時間外力(圧迫、ずれ、張力など)が加わったために血管が圧迫され、組織が壊死に陥ったものを指す。
◎発生機序
褥瘡は外から押される力によって組織が押しつぶされる「圧縮応力」、組織が引き伸ばされることで内部に生じる「引張応力」、皮膚と骨などが平行方向にずれる際に生じる「剪断応力」の主に3つの外力によって引き起こされます。
発生の流れを簡単に説明すると、まず外力によって毛細血管が圧迫され血流が障害されることにより酸素や栄養の供給不足が発生します。その状態が持続することで組織の虚血・代謝障害により細胞壊死、潰瘍が形成されるという流れになります。
◎好発部位
褥瘡は骨突出部に多く見られます。理由としましては、皮下脂肪や筋肉が薄く、外力によって骨と皮膚の間で組織が圧迫されやすいからとされています。
また、寝たきりや同じ姿勢を長く取ることで、体圧が集中しやすい部分にも起こりやすくなります。
〇仰臥位で圧迫を受けやすいのが後頭部、肩甲骨部、肘頭部、仙骨部、踵骨部です。
特に発生が多いのは仙骨部と踵骨部で、これは褥瘡の発生部位の中でも最も頻度が高い部分です。
仙骨部は体重の多くが集中しやすく、踵は皮下組織が薄いため、特に注意が必要となります。
〇側臥位では、体の側面に圧がかかり特に大転子部や外果では圧迫による損傷が起こりやすくなっています。もちろん耳介や肩峰部分などにも注意が必要です。
〇座位では坐骨結節、尾骨、仙骨部等が好発部位となります。
〇対策(ポジショニング)
目的は圧迫を避け、体圧を分散させること
ポイントとしては、
①点で支えず、面で支える。
→接触面積を広げ、なるべく圧力を分散させるようにします。
②アライメントを整える。
→身体のねじれや崩れを防ぐため、自然で無理のない体勢になるようにします。
③定期的な体位変換
→長時間同じ部位が圧迫される事を防ぎます。
・背臥位
・側臥位
・座位
〇褥瘡対策アイテム
◎まとめ
車いすに座っていることやベッドに寝転んでいることは楽な姿勢ですが、長時間同じ姿勢でい続けることは辛いことです。
自身で姿勢を変えられない方では、骨の突出した箇所に持続的な圧力がかかるため「褥瘡」のリスクが高くなります。
「褥瘡」を予防するためには、定期的な体位変換が必要となります。
そのほか、対策グッズを使うことで、圧力が分散されるため、褥瘡予防に効果的です。
「褥瘡」の症状や生活環境でお困り事、ご不明な点がございましたら、亀井整形外科医院までご来院、ご連絡をください。
当院では、デイケア(ファーストリハ)や訪問リハビリの他に、サービス付き高齢者向け住宅のサービスも提供しておりますので、症状や生活環境に合わせたサービスを提案させていただきます。
「褥瘡とリハビリ」〜リハビリ職の関わり方〜
講師:清水PT、瀧本PT
参加者
・PT:13名
・鍼灸師:5名
・トレーナー:3名





