セラピスト定期勉強会「訪リハの視点」~自宅内歩行、環境編~
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
尼崎市塚口町にある医療法人社団 亀井整形外科医院の吉岡(ファーストリハ所属)です。
今回は、院内で定期的に行っているセラピスト勉強会についてご紹介します。
研修の目的
・ご利用者様の自宅での移動について考えてリハビリができる。
・ご利用者様の状況に応じた環境調整ができる。
研修の内容
皆さんの家で危険なポイントはありませんか?
訪問リハビリのご利用者様でのニーズでは、「歩行」について訴えられる方が多い印象です。自宅内を安全に移動することは、在宅生活を続けていくうえで必要不可欠となります。
身体機能を維持していくことはもちろんですが、身体機能に応じて、自宅内の環境を調整することも大切となります。
自宅内で危険になりうるポイントについて確認していきましょう。
玄関
・道路から玄関までの不整地の有無(砂利・傾斜・ぬかるみ等)
・ドア開閉時の動作スペース
・段差(上がり框)の高さ、手すりの必要性・取付位置など
廊下
・手すりの必要性、取付位置
・廊下に物が置かれていないか
・照明(足元照明)による明るさの確保など
トイレ
・トイレまでの動線(距離、段差、敷居など)の安全性
・トイレ内での方向転換スペース、照明の明るさ・視認性
・扉の形状、開閉、便座の形状・高さ
・立ち座り、衣服操作に必要なスペースの有無など
浴室
・脱衣場⇔浴室・脱衣場⇔廊下の段差の有無・高さ、手すりの必要性・取付位置
・バスマットの必要性・素材、浴室のドアの種類
・浴室の床の材質、シャワーチェアの有無・設置スペースの有無
・浴槽の高さ、浴槽出入りに用いる手すりの必要性・取付位置
・浴室・脱衣場・居室間での温度差など
リビング
・生活スタイルに合わせた椅子・ソファーの設置、高さ、座面の広さ
・床の材質、カーペット・マット・コード類の有無
・床に置いてあるものの位置(扇風機、ヒーター、ゴミ箱など)、家具配置
・座位時間の多い場合、座面クッション等の必要性など
寝室
・布団orベッドの確認、介護用ベッドの必要性・設置場所・高さ
・床の材質、手すりの必要性・取付位置
・ポータブルトイレ設置の必要性・ベッドサイド設置スペースの有無
・障害物の有無、床に置いてある物の位置など
以上、自宅内の転倒しやすいポイントになります。自宅の中でも場所によって確認することが異なります。
まとめ
自宅内の移動は、単なる「歩く」ではなく、「安全に生活できる」ことを考える必要があります。自宅内を安全に移動するためには身体機能の向上はもちろんですが、身体機能に合わせた環境調整も必要となってきます。
単に「手すりを設置する」対応ではなく、ご利用者様がどのように生活し、どの動作を行っているか把握したうえで、その方に合った環境調整を考える必要があります。
「訪リハの視点」~自宅内歩行、環境編~
講師:瀧本PT、清水PT
参加者
・PT:10名
・OT:1名
・鍼灸師:6名
・トレーナー:2名