セラピスト定期勉強会「神経筋疾患」〜パーキンソン病について〜
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
尼崎市塚口町にある医療法人社団 亀井整形外科医院の吉岡(ファーストリハ所属)です。
今回は、院内で定期的に行っているセラピスト勉強会についてご紹介します。
◎研修の目的
パーキンソン病の知識を深め評価や治療、生活指導を行えるようになる。
◎内容
神経筋疾患とは、脳・脊髄・末梢神経など神経自体の病変または筋肉自体の病変によって運動障害をきたす疾患の総称をいいます。
パーキンソン病とは、脳の指令を伝えるドパミンと呼ばれる物質が減ることによって起こる疾患を指します。
◎パーキンソン病の症状
・安静時振戦
パーキンソン病の振戦は、主として安静静止時に手足や顔面、頚部に、自分の意志とは関係なく生じる、振るえの症状です
・固縮
誰かが患者さんの身体を動かした時に、歯車が回るようなカクカクした抵抗を感じると言われています(歯車様固縮)。肘や膝、手首などの関節に持続的なこわばり、抵抗を感じる症状です(鉛管様固縮)。
・無動、寡動
運動の開始が困難となる。
動作が極端に遅くなり、動きの量が減ってしまう症状です。
・姿勢反射障害
体のバランスを保つ能力が低下し、転倒しやすくなる症状です。
◎グループワーク
パーキンソン病の方が日常生活を送る上で、セラピストとしてどのような環境調整ができるかをディスカッションしました。
1、すくみ足を改善する為に床に線を引く
→床に線を引くことで、線を跨ぐようにして1歩目を出すことができるので、すくみ足に効果的です。
2、後方への転倒リスクを解消するため、開き戸から引き戸へ変更する
→パーキンソン病の方が開き戸を使用すると、扉が後方へ開いた際に転倒してしまう危険性があります。そのため、横に引く引き戸への変更が大切になってきます。
3、お風呂場の床を滑りにくい素材へ変更する
→お風呂場など滑りやすい床もまた転倒リスクに繋がります。そのため、滑りにくい素材のものに変更すると安全に入浴ができます。
他にも環境調整に関してご提案できる事が数多くあります。
症状を改善するためのリハビリはもちろんですが、生活環境を整える事も大切です。
◎まとめ
パーキンソン病の症状のすくみ足やすり足は転倒のリスクが高まります。
生活環境を整えることで事故を防ぐことができます。
パーキンソン病の症状や生活環境でお困り事がございましたら、亀井整形外科医院までご来院、ご連絡をください。
当院では、デイケア(ファーストリハ)や訪問リハビリのサービスも提供しておりますので、症状や生活環境に合わせたサービスを提案させていただきます。
神経筋疾患〜パーキンソン病について〜
講師:新居PT
参加者
・PT 12名
・OT 1名
・鍼灸師 5名
・トレーナー 3名
■亀井整形外科医院
連絡先:06-4691-3455
診療日:月~土日午前…木曜日除く
診療時間: 9:00~12:00 / 16:30~19:30※土日は12:30まで
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